おと、献血に協力
カテゴリ : 2004
投稿者: たま 掲載日: 2004/3/28
おと、緊急で輸血が必要な子のために献血しました。

本日の主役、おとくん


モーくんとおと


献血するおとと輸血する子


検査のための採血中


お疲れさま
 2004年3月28日、主治医のたってのお願いでおとが緊急に輸血が必要な子のために献血しました。前日に主治医から連絡があり「病院の献血用の7匹のフェレちゃんたちが採血のしすぎで現在採血できない状況なので、献血に協力してくれるフェレちゃんがいたら是非紹介して欲しい」とのこと。急な話なので心当たりのあるフェレ友さんたちに連絡することも出来ないので、シナモンズの中から献血できそうな体格の子を選抜することにしました。
 献血の条件は体重が1.2kg以上、1歳〜5歳の子でアンゴラは適合しない確立が高いので除外とのこと。シナモンズのメンバーは、レディース・チーム&クーたん、もとは体重がクリアできないので除外。たけは体重はOKなんだけどアンゴラなので除外。結局、条件をクリアできた子はおととひろ。しかし、ひろはご存じのとおり肝炎を患っているので除外。と、いうことで、消去法の結果、おとだけが条件をクリアできるので献血に協力することになりました。1匹だとクロスマッチングで適合しない場合は手遅れになるので、だれぱんださんにも連絡、モーくんにもスタンバイしてもらうことにしました。ちなみに、おととモーくんは同じ日に同じ場所でお迎えされた仲なのでした。主治医も同じ人だしね。
 当日は朝9時前に起きて、サークルの掃除。途中、10時20分頃にモーくん&だれぱんださんを迎えに行き、帰宅して再びケージの掃除。11時過ぎに向かいのお店にいってちょっと暇つぶしにフェレちゃんの遊び場でおとを遊ばせた後、11時20分に動物病院入りしました。フィラリア症の検査のせいか動物病院は混んでいたのでしばし待たされました。しばらくして、輸血するらしき子が診察室に呼ばれた模様。それから数分後、我々も診察室に呼ばれました。
 さて、主治医から今回の事情について説明を受ける。今回輸血をする子は8歳の子で、1年くらいインスリノーマと肝炎の治療をしていたのですが、半年ほど前に薬でインスリノーマの治療をすることができない状態になったので手術をし、その後、脾臓や副腎の摘出手術などを施したのですが、最近は酷い貧血で血球が減少して輸血のほかに処置できないとのことでした。実はこの子には兄弟がいるのですが、8歳と高齢のため献血は無理だったりする。ちなみに、オーナーさんと私は全く面識ありません。
 献血するのは今回は1匹で大丈夫なのだが、次回のこともあるのでクロスマッチングはおともモーくんも行うことに。まず、検査用の採血をしなければいけないので、おと、モーくんの順番で採血する。おと、暴れる、暴れる。モーくんも暴れる、暴れる・・・。
 採血が終わって15分くらいでクロスマッチングの結果が出ました。2匹とも適合しましたが(フェレットの場合はだいたい適合することのほうが多い)、血液中の赤血球の割合を示すPCV(ht)の値はおとが52%、モーくんは51%、体格的にもおとのほうが問題ないということで、最初に依頼された手前もあるし、今回はおとが献血することになりました。
 輸血用の採血を行い、栄養補給や採血後の経過をみるのに3時間くらいかかるということで、動物病院におとを預けて処置が終わる15時過ぎにおとを迎えに行くことに。その間にお昼ご飯とヴァンの散歩をすませました。
 15時頃、主治医から電話があり、「おとくん、もう大丈夫な状態になったので迎えに来てください」とのことで、ちょうど向かいのお店でヴァンを散歩させていたので、即行で迎えに行きました。主治医から「おとくん、よくがんばってくれたね。ありがとう」とお礼の言葉をいただきました。向かいのお店でも店員さんたちから「おとくん、よくがんばったね」と労いの言葉をいただきました。輸血した子はお鼻もピンク色になり、とりあえずは回復したのですが、翌週に検査するそうです。
 ちなみに、おとの軽い血液検査の結果は、GPT(u/l)=206, GOT(u/l)=76, CRE(mg/dl)=0.8で「GPTがちょっと高めなのが気になるけど、他の2つの値が正常値なので大丈夫だと思うが、折りを見て血液検査をしたほうがいいね」と主治医に言われた。
 と、いうことで、おとは無事に献血の任務をこなしました。おと、頑張ったね。お疲れさま。検査の採血のため右後ろ足、輸血用血液の採血に両方の前足、さらに栄養剤の点滴にうなじに針をさされて我慢したおとはほんとによく頑張った、エラい!
 そうそう、バックアップでスタンバイしてくれたモーくん&だれぱんださんもお疲れ様でした。次が無いことを祈るよ。
 最後に、フェレットを診てくれる動物病院にはたいてい献血用のフェレットが数匹飼われているのですが、今回のように献血用のフェレットから採血できないという事態になることがあるので、体格のよい子のオーナーさんは快く献血に協力していただければと思います。